ミツヒラトは「ありゃまフジヤマ〜」と作中何回言ったか

早速数えていきましょう。

なお検証には福音館書店発行、ペーパーバック版の「青い蓮」を使用。

 

「ありゃまフジヤマわしの目節穴!

ラジャイジャじゃないぞこりゃ

じゃあさっきの注射は…」

(25ページ1コマ目)

 

タンタンに注射した発狂薬が偽物と気付いて。

臭いで真贋を判断しているように見えるが、危険ではないだろうか。

この3コマ後、逆上したミツヒラトは右手に拳銃、左手にナイフの二刀流で、白昼堂々タンタンを暗殺しようとする。

 

 

「まだ捕まんない⁉︎

ありゃまフジヤマあいつはおじゃま!

よーし懸賞金倍にしましょ

捕まえた者には壱萬圓!」

(30ページ4コマ目)

 

ところでワンさんの息子(「道とは首をチョン切ることなり」の人)が結局最後まで治った描写がないのはいいんですかね。

やはり薬でおかしくされた人を精神病の権威のファン教授に治療させようってのが無理だったのでは。

普段は対話療法とかしてるのにいきなり解毒薬なんて作れるわけないだろ。

 

「タンタンが逃げた⁉︎

ありゃまフジヤマどいつもとんま!」

(39ページ13コマ目)

 

ミツヒラト自身にミスはないものの、日本軍や租界警察の無能さに足を引っ張られた印象。

頼れるのはヤマトだけ。

 

 

「『タンタンハ逮捕サレズ釈放 ツギノ指示マツ』⁉︎

ありゃまフジヤマなんたるぶざま!」

(48ページ6コマ目)

 

デュボン・デュポンはタンタンを捕えられず、業を煮やしたミツヒラトは最後の刺客、写真機型機関銃の暗殺者を送り込む。

しかしてその実態は真正面前方2mの標的を外すポンコツスナイパー。

 

 

「ありゃまフジヤマ

タンタンじゃないぞ!」

(55ページ4コマ目)

 

人違いでポルダビアの領事をリンチ。あまりの事態に語呂合わせも浮かばない。

一応2コマ後には「つらいは侍 からいは芥子!」と発言。

今生最後の「ありゃまフジヤマ」となる。

 

この後ミツヒラトは青い蓮でタンタンに嵌められ、捕えられ、数日後上海郊外の自宅でハラキリしているのを発見される。

しかしこれはドジを踏んだために日本軍に消されたと考えるのが妥当でしょうね。

ミツヒラトは上海の暗部を知り尽くしていたから生かしておくと危険だし、また、消えて欲しいと思う勢力も多かったのでしょう。

するとタンタンの「天罰だ…」という発言にも納得がいきます。自殺した相手に天罰というのは違和感がありますからね。

それでは最後にミツヒラトの暗号通信文っぽく。

 

「アリフレタ ヤマイモヲ フジユウナ ヤマイヌニ ワシヅカミ ノメリコム フシンセツ アナタヘト」